前回までの記事では、

「日本株へ投資する価値はあるのか?」
「資産形成の中心はインデックスファンドがおすすめ」

というお話をしてきました。

ただ、私は決して
「個別株はやるべきではない」と考えているわけではありません。

将来のためのお金を増やす目的には、インデックスファンドが有利 というだけで、
目的が変われば、個別株投資にも魅力がたくさんあります。

今回は、私自身が実践している 個別株の楽しみ方 をご紹介したいと思います。


好きな会社を「応援する気持ち」がいちばん大切

個別株を楽しむうえで、私がもっとも大切にしているのは、
「この会社が好き」「応援したい」という気持ちを持てるかどうかです。

まったく知らない会社の株を買っても、
ドキドキ感もワクワク感もありませんし、
むしろ判断を誤りやすくなってしまいます。

最初のきっかけとしては、
日常生活でよく使っている商品やサービスを提供している会社 を調べるのがおすすめです。

  • いつも使っている化粧品メーカー
  • よく行く外食チェーン
  • 好きなテーマパーク
  • 生活に欠かせないサービス

こうした会社であれば、
自然と興味も湧きますし、情報もつかみやすくなります。

実際に株式を保有してみると、
「自分のお金がこの会社の活動に使われているんだ」と感じられ、
たとえ少額でもちょっとした参加感が生まれます。

長く持てば愛着も湧き、
その会社のニュースやCMなどを見るのも楽しみになります。


配当金や株主優待というちょっとしたごほうび」

会社を応援するために株を買うと、
そのお礼として 株主還元 を受け取ることができます。

成長企業なら株価が上がることが株主の利益につながります。

一方、成熟した大企業では株価の伸びが落ち着く代わりに、
定期的な配当金や優待が魅力になります。

私自身は、どちらかというと後者のスタイルで、
業績が安定した「手堅い会社」を中心に選ぶ ことが多いです。

定期的に入ってくる配当金や、
生活の小さな楽しみになる株主優待は、
個別株ならではの魅力だと感じています。


短期売買はおすすめしません

ひとつ注意点があります。

短期的に売ったり買ったりを繰り返す投資法(=トレード)はおすすめしません。

売買のタイミングを見極めるのはプロでも難しく、
一般の人が挑戦しても、そう簡単にうまくいかないのが現実です。

さらに、長い目でみると
インデックスファンドを持ち続けるほうが効率的に増える
というデータも多くあります。

そのため、

  • 将来のお金を増やす目的 → インデックスファンド
  • 少額で楽しみたい → 個別株

というように役割を分けると、無理のない投資になります。

個別株に挑戦するなら、
数年以上、応援し続けたいと思える会社に少しずつ というスタイルが合っています。


個別株はどこで買える?

個別株は、証券会社の口座から購入できます。

すでに楽天証券やSBI証券でインデックスファンドを買っている方は、
そのまま同じ証券会社を利用して個別株も購入できます。

最近は、
1株から買えるサービスも充実しており、
数百円〜数千円で始められます。
(通常は100株単位が基本)

また、NISA口座の非課税枠が余っていれば、
NISAで個別株を買うことも可能
です。

興味がある方は、
まずはごく小さな金額から試してみてくださいね。


さいごに:気負わず、楽しむ気持ちで

個別株は、
「資産形成として大きく増やすため」
の手段というより、
暮らしに 「小さなワクワク感」 をくれる存在 だと思っています。

応援したい会社を見つけたとき、
配当金や優待が届いたとき、
そんな日常の楽しみにつながる投資です。

もし興味があれば、
無理のないペースで、少しずつ触れてみてくださいね。
きっと「こんな楽しみ方もあるんだ」と感じていただけると思います。

投稿者プロフィール

前野なおひと
前野なおひと老後資金づくりを支援するFP
1974年兵庫県生まれ。大阪府在住。
20年余りの会社員生活を経て、46歳で独立。

かつてはお金の知識ゼロから独学で投資を実践し、具体的な資産計画を描くことで、組織に縛られない自由な働き方を手に入れました。

現在は、保険・金融商品の販売を一切行わない、完全中立のFPとして活動しています。特定の商品をすすめる立場に立たないからこそ、ご家庭の状況と目標だけを起点に、老後資金づくりの計画策定から実行まで一貫してサポートできると考えています。

老後のお金に不安を感じている方が、「自分らしく、安心して暮らせる未来」を描けるよう、資産バランスの整え方や具体的な行動の道筋を、わかりやすくお伝えすることを活動の軸としています。

学びのプラットフォーム「ストアカ」では、資産運用講座の受講者が延べ700名を超え、最高ランクの「プラチナバッジ」を取得。書籍の執筆やブログを通じた情報発信にも取り組んでいます。

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