前回の記事では、「いまの株価が高いか安いか」よりも、あなたにとって日本株に投資する価値があるのかを考えることが大切だとお伝えしました。
前回記事:「日経平均5万円の時代、日本株を持つことの意義をあらためて考える」
では、もし「日本株にも少し投資してみたいな」と思ったとき、どんな商品を選べばよいのでしょうか?
今回は、「何を選べばいいのか」の判断ポイントを、初心者の方にもわかりやすくお伝えしていきます。
個別株より、まずは「投資信託」を選ぶのが無難です
「日本株」と聞くと、特定の企業の株を買う「個別株」を思い浮かべる方も多いかもしれません。
ただ、老後資金や教育資金など、将来に向けた大切なお金を増やしていく目的で個別株を選ぶのはおすすめできません。
理由はシンプルです。
- 将来有望な企業を選ぶのは、とてもむずかしいこと
- 買ったあとも「この株は持ち続けていいのかな?」とこまめな見直しが必要で、管理に手間がかかること
実は、こうした労力をかけるよりも、「インデックスファンド」と呼ばれる投資信託をただ持ち続けるほうが、長い目で見ると良い結果になりやすいというデータもはっきり出ています。
インデックスファンドが「資産形成向き」と言われる理由
投資信託には大きく「アクティブファンド」と「インデックスファンド」があります。
- アクティブファンド:インデックス(市場平均)より高い成績をめざすファンド
- インデックスファンド:市場全体の動きをそのまま取り入れるファンド
一見すると、「高い成績をめざすアクティブのほうが良さそう」と思うかもしれません。
しかし実際には、多くのアクティブファンドは、長期になるほどインデックスより成果が劣りやすいという傾向があります。
だからこそ、老後資金などの長期運用には、インデックスファンドがもっとも無難で、安心して続けやすい選択なのです。
すでに全世界株を持っている人は、日本株も少し入っています
「全世界株式インデックスファンド」を持っている方は、実はもう日本株に投資しています。
代表的な全世界株式インデックスであるMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(MSCI-ACWI)の場合、2025年時点では、日本株が約5%ほど含まれています。
「日本株を少しだけ持っておきたい」という方には、この比率でも十分役割を果たしています。
日本株の比率を増やしたい場合は、TOPIXや日経平均が代表的
もし「日本株を10〜20%くらいに増やしたい」という場合は、日本株のインデックスファンドを追加で持つだけでOKです。
代表的なのは次の2つ。
- 日経平均(日経225)
- TOPIX(東証株価指数)
どちらも日本を代表する企業に分散投資でき、ファンド側が自動的に銘柄の入れ替えも行ってくれます。
両者のパフォーマンスに大きな差はありませんが、
より幅広い企業に投資できるため、TOPIXのほうがリスクが小さめだと言われています。
そのため、長期で投資をしたい方はTOPIX連動型を選ぶケースが多いです。
銘柄を選ぶときは「手数料が安いか」だけチェックすれば十分
TOPIX連動型のファンドは複数ありますが、同じTOPIXを参照しているかぎり、運用成績に大きな差はありません。
見るべきポイントはたった1つ、「信託報酬(管理手数料)が安いかどうか」です。
「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」のような、手数料の安いファンドが代表的です。
大切なのは、どのインデックスを選ぶかを決めるところまで。
最後の細かな銘柄比較は、あまり悩まなくても大丈夫です。
記事のまとめ
- 日本株に投資するなら、個別株よりインデックスファンドが無難
- 資産形成には、長期で強いインデックスファンドが向いている
- 全世界株には日本株が約5%含まれる
- 日本株比率を増やしたいときは TOPIX または 日経平均
- 銘柄選びは、信託報酬が安いものを選べばOK
専門的な知識がなくても、日本株への投資はじゅうぶん始められます。
方向性さえ定まれば、あとは続けるだけです。
無理のないペースで、少しずつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
投稿者プロフィール

- 老後の安心を育てる🌱資産形成・お金のパートナー
- 「人に教える仕事がしたい」という想いから会社を辞めて独立し、以前から取り組んでいた投資の知識を活かして資産運用講座をスタート。ところが、受講者の多くが抱えている老後資金への不安を解消するには、資産運用の知識だけでは不十分であり、家計や保険、年金など幅広い「お金の知識」が必要なことに気づく。そこで、お金の専門家であるFP資格を取得し、一人ひとりの状況に応じたサポートを開始。FPとしての専門知識を深めることで「寄り添ってもらえる」「安心して相談できる」と評価されるようになり、成長を遂げる。現在は、主に老後資金への不安を抱える女性に対して、完全に独立したFPとして中立な立場でのFPコンサルタントを通して、適切な家計管理や資産形成をサポート、自由で豊かな老後を実現していただくための基盤づくりに貢献している。また、学びのマーケット「ストアカ」の講師として650名以上に対し資産運用などを教える講座を開催し、最高ランクのバッジである「プラチナ」を取得。現在も引き続き講師活動を展開している。
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