ここ1か月ほど、株価の下落や円高の影響で、全世界株式などインデックスファンドの価格が下がっています。

特に、ここ1年以内にNISAを始めた方の中には、「評価損益がマイナスになってしまった…」と不安を感じている人も多いかもしれません。

でも、現在の状況はまったく心配する必要はありません。

今回は、安心して資産運用を続けていくための4つのポイントをお伝えします。

投資の3原則を確認

投資で元本割れを防ぐためには、分散投資・積立投資・長期投資の3原則を守ることが重要です。

たとえば、世界中の企業に分散投資できる「全世界株式」のようなインデックスファンドを積み立てているなら、それだけで3原則のうち2つは自然とクリアできています。

あとは「長期で続けること」が大切です。

あなたが投資を始めたのは、「将来の資産を増やし、より安心できる生活を得るため」だったはず。

不安になったときこそ、未来の自分が豊かに暮らしている姿をイメージしてみてください。気持ちが少し落ち着くはずです。

心配になるのは最初だけ

インデックスファンドの価格は、日々上がったり下がったりを繰り返しながら、長期的に成長していくのが特徴です。

そのため、投資を始めて間もないころは、評価損益がマイナスになることもよくあります。

でも、それはスタート時点が「ゼロ」だから。ほんの少し価格が下がっただけでマイナスに見えてしまうのです。

一方、投資を続けて数年~10年以上も経ち、含み益が増えてくると、ちょっとやそっとの値下がりでは気にならなくなります。

たとえば、私が数年前に購入した「先進国株インデックスファンド」の評価損益は、2025年3月12日時点で+135%(購入時の約2.35倍)になっています。

ここまで増えてくると、たとえ価格が10%~20%下がっても、まだまだプラスの状態。極端な話、半値まで暴落しても、購入価格より上なので安心していられます。

今後もずっとこんな不安を抱え続けるのか…」と感じる方もいるかもしれませんが、大丈夫です。

不安を感じるのは最初のうちだけ。時間とともに、気にならなくなっていきます。

値下がるほど安く買える

積立投資では、価格が安いときに多く買え、高いときには少ししか買えません。

そのため、長期的には積立期間の前半に価格が下がったほうが、最終的な資産が増えやすいのです。

次の図をご覧ください。

  • パターンA:積立開始から価格が上がり続け、終盤で下落する。
  • パターンB:積立開始から価格が下がり続けた後、途中で上昇する。

この2つのケースでは、パターンBのほうが最終的な評価額が大きくなります。

なぜなら、価格が低い期間が長かった分、より多くの口数を買えたからです。

価格の下落=チャンス」と考えられるようになると、相場の変動に一喜一憂せず、落ち着いて投資を続けられます。

暴落はバーゲンセール」という考え方を身につけると、不安が和らぐはずです。

「多資産分散」でリスクを下げる

「価格の変動を少しでも抑えたい」

「若い世代ほど運用期間が長くないので、より堅実に増やしたい」

このように考える人もいるかもしれません。

その場合、NISAでは株式だけでなく、債券、リート、ゴールドなどの資産に投資できるファンドも活用することを検討しましょう。

株式市場が大きく下落したとき、債券やゴールドが相対的に値動きを抑える役割を果たせば、NISA資産全体の変動を和らげる効果が期待できます。

まとめ

株価の下落で不安を感じるのは、ごく自然なことです。でも、それは長期投資を始めたばかりだからこそ。

価格が下がることで、むしろ「安くたくさん買えるチャンス」にもなります。

数年後には、含み益が増え、今のような不安を感じなくなっているかもしれません。

焦らず、コツコツと積み立てを続けていきましょう!

投稿者プロフィール

前野なおひと
前野なおひと老後資金づくりを支援するFP
1974年兵庫県生まれ。大阪府在住。
20年余りの会社員生活を経て、46歳で独立。

かつてはお金の知識ゼロから独学で投資を実践し、具体的な資産計画を描くことで、組織に縛られない自由な働き方を手に入れました。

現在は、保険・金融商品の販売を一切行わない、完全中立のFPとして活動しています。特定の商品をすすめる立場に立たないからこそ、ご家庭の状況と目標だけを起点に、老後資金づくりの計画策定から実行まで一貫してサポートできると考えています。

老後のお金に不安を感じている方が、「自分らしく、安心して暮らせる未来」を描けるよう、資産バランスの整え方や具体的な行動の道筋を、わかりやすくお伝えすることを活動の軸としています。

学びのプラットフォーム「ストアカ」では、資産運用講座の受講者が延べ700名を超え、最高ランクの「プラチナバッジ」を取得。書籍の執筆やブログを通じた情報発信にも取り組んでいます。

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