「そろそろNISAを始めてみようかな」と思いつつも、トランプ政権の動向など日々いろんなニュースやSNS投稿を目にして、「いまはちょっとタイミングが悪いのでは…?」と不安になっている人もいるかもしれません。

そこで今回は、投資を始めるタイミングについての考え方を説明しながら、いま始めるべきか?待ったほうがよいか?という疑問に答えていきます。

タイミングは気にしなくて大丈夫

まず結論からお伝えすると、「NISAはいま始めても大丈夫?」とタイミングを気にしすぎる必要はありません。

たしかに、たとえば株式市場が割安なときに始めれば、将来のリターンが大きくなる傾向はあります。逆に、割高なときに始めるとリターンが抑えられる可能性もあるのは事実です。

でも実は、「今が割安か割高か」はあとにならないと誰にもわからないのです。

これはよくある誤解なのですが、「経済や投資に詳しい人なら、よいタイミングがわかるのでは?」と思っている方も少なくありません。

でも現実には、どんな専門家であっても、これから先の経済や市場の動きを正確に予測するのはとても難しいこと。

当たるか外れるかは、結果が出るまでわからないのが正直なところです。

だからこそ、「わからないものを気にしても仕方がない」と考えるのは、ごく自然な判断だと思います。

では、「いつ始めるか」を気にしないなら、何を意識して投資を始めればいいのでしょうか?

そのカギは、以下の3つのポイントにあります。

  • どこに投資するか(投資先)
  • いくら投資するか(投資額)
  • どれくらい続けるか(投資期間)

将来、どれだけ資産を育てられるかは、結局この3つの組み合わせ次第。

タイミングよりも、「何に・いくら・どれくらい」を意識するほうが、ずっと確かな未来につながります。

投資先は「全世界株式」が基本

投資先としてまず考えたいのは、世界経済全体の成長に乗るという考え方です。

「全世界株式」という種類の投資信託は、世界中の企業に少しずつ投資するもの。これひとつで分散効果があり、長期での成長が期待できます。

ただし、いくら分散するといっても、株式だけでは値動きが大きくなりがちです。

値動きを小さくしたい人は、債券や不動産、金などにも分散することで、投資資産全体でのリスクを下げることができる場合があります。

積立額と投資期間がカギ

もうひとつ、「あたりまえ」過ぎて意外と見過ごされがちなのが、どれくらいの金額を積み立てていくかということ。

「毎月1万円」と「毎月5万円」では、当然ながら将来の増え方に5倍の差が出ます。投資先が同じなら、積立額が多いほど将来のお金も増えるのです。

家計の収支を把握したり、将来の計画を立てたりしながら、「わが家はいくらまでの積み立てができるか?」を見極めることが、資産の増え方にそのままつながります。

そしてもうひとつ、大事なのが「投資期間」です。

全世界株式のようなインデックス投資は、短期で考えると増えるか減るかの運次第ですが、長く続けるほど増える確率が高まるという性質があります。

10年、20年と保有することで、いわゆる「複利」の効果も大きくなります。

だからこそ、「始めること」が大切

「株価が下がってから始めたほうがいいのでは?」

「今はやめておいたほうが安全かも…」

そんなふうに迷っている間にも、投資をする時間=自分の資産を育てる時間がどんどん減っていきます

もちろん、不安な気持ちになるのは自然なこと。でも、NISAは「一攫千金」を狙う投資ではなく、10年、20年かけてコツコツと育てていくもの

短期的なニュースに振り回されず、今の自分にできる範囲から始めてみることで、少しずつ経験も積まれていきます。

投資に対して迷いがあるということは、将来のことをきちんと考えている証拠。いまこそが、あなたにとって投資を始めるいいタイミングなのかもしれません。

投稿者プロフィール

前野なおひと
前野なおひと老後資金づくりを支援するFP
1974年兵庫県生まれ。大阪府在住。
20年余りの会社員生活を経て、46歳で独立。

かつてはお金の知識ゼロから独学で投資を実践し、具体的な資産計画を描くことで、組織に縛られない自由な働き方を手に入れました。

現在は、保険・金融商品の販売を一切行わない、完全中立のFPとして活動しています。特定の商品をすすめる立場に立たないからこそ、ご家庭の状況と目標だけを起点に、老後資金づくりの計画策定から実行まで一貫してサポートできると考えています。

老後のお金に不安を感じている方が、「自分らしく、安心して暮らせる未来」を描けるよう、資産バランスの整え方や具体的な行動の道筋を、わかりやすくお伝えすることを活動の軸としています。

学びのプラットフォーム「ストアカ」では、資産運用講座の受講者が延べ700名を超え、最高ランクの「プラチナバッジ」を取得。書籍の執筆やブログを通じた情報発信にも取り組んでいます。

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