先日、日経平均株価が 初めて4万5000円の大台 に到達しました。

このような情報に触れると、「バブルなの?」「いま投資を始めても大丈夫?」と不安になる方も多いと思います。

そこで今回は、現在のような株高かも?と言われるときに考えておきたい心構えについて解説します。


株価は本当にバブル水準?

株価が高いのか、それとも安いのかを判断する指標のひとつに、「PER(株価収益率)」があります。

ざっくり言うと「株価が、その会社の利益に対してどれくらい割高か」を示す数字です。

一般的にPERは10~20倍程度が適正と言われます。バブル期(1989年)の日本株は約70倍で、明らかに異常でした。

一方、直近の日本株は17〜18倍程度です。

やや割高ではあるものの、バブルほどの異常さではありません。

ちなみにアメリカ株(S&P500)の直近のPERは 28倍程度

国によって事情が異なるため単純比較はできませんが、日本株より割高感はあるといえます。


避けたい行動① あせって投資すること

株価が上昇していると「乗り遅れたくない!」と焦ってしまいがちです。

でも、焦って大きな金額を投じると、思ったように増えず落ち込んだり、値動きにびっくりしてやめてしまう原因になります。

投資は長く続けることが大切。焦らず、自分のペースを守ることが安心につながります。


避けたい行動② 下がるのを待つこと

逆に「株価が下がってから始めよう」と待つのもおすすめできません。

少し割高でも、株価は数年にわたり上昇することがあります。

待ち続けているうちに、投資を始める機会を逃してしまうことがあるのです。


安心できる投資のコツは「時間の分散」

では、どうしたらいいのでしょうか?

答えのひとつは「少しずつ投資をしていく」ことです。

ある程度まとまった余裕資金がある場合でも、それを一度に全額投資するのではなく、2〜3年かけて積み立てることをお勧めします。

これなら、株価が上がっても下がっても「どちらでも大丈夫」という安心感を持てます。


資産の分散も忘れずに

時間だけでなく、資産の分け方も大事です。

個別株投資は当たり外れが大きく、資産形成には不向き。

一方で「インデックスファンド」を使えば、たくさんの企業に分散投資でき、運用会社が自動的に投資先を入れ替えてくれます。

さらに、日本だけ・アメリカだけに偏らず、世界全体に分散投資できるようにファンドを選ぶことで、「将来どの国が伸びても恩恵を受けられる」状態をつくれます。

株式以外にも、債券やリート(不動産投資信託)などを組み合わせることで、リスクをさらに抑えることができます。


まとめ:焦らず、長い目で

投資は「短期で結果を求めるゲーム」ではありません。

大切なのは、焦らず、自分に合ったペースで、時間と資産を分散しながら計画的に積み重ねることです。

株価の上下に振り回されず、長い目で「自分の未来のためのお金」を育てていきましょう。

投稿者プロフィール

前野なおひと
前野なおひと老後の安心を育てる🌱資産形成・お金のパートナー
「人に教える仕事がしたい」という想いから会社を辞めて独立し、以前から取り組んでいた投資の知識を活かして資産運用講座をスタート。ところが、受講者の多くが抱えている老後資金への不安を解消するには、資産運用の知識だけでは不十分であり、家計や保険、年金など幅広い「お金の知識」が必要なことに気づく。そこで、お金の専門家であるFP資格を取得し、一人ひとりの状況に応じたサポートを開始。FPとしての専門知識を深めることで「寄り添ってもらえる」「安心して相談できる」と評価されるようになり、成長を遂げる。現在は、主に老後資金への不安を抱える女性に対して、完全に独立したFPとして中立な立場でのFPコンサルタントを通して、適切な家計管理や資産形成をサポート、自由で豊かな老後を実現していただくための基盤づくりに貢献している。また、学びのマーケット「ストアカ」の講師として650名以上に対し資産運用などを教える講座を開催し、最高ランクのバッジである「プラチナ」を取得。現在も引き続き講師活動を展開している。

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