最近、SNSなどの広告で
「NISAで積み立てても増えない」
「インデックスファンドはやめておいた方がよい」
という投稿を見かけることがあります。
「え、本当にやめた方がいいの?」
そんなふうに不安になる方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、インデックスファンドは投資初心者を含め多くの人にとって非常に優れた選択肢です。
では、なぜ「やめた方がいい」という情報が出てくるのでしょうか?
今回は、その理由と注意点についてお伝えしたいと思います。
① 真っ当な注意喚起の場合もある
まず、一部には正しい注意喚起としての情報もあります。
インデックスファンドには、
- 市場全体に分散投資できる
- 運用会社が投資先を自動的に入れ替えてくれる
- だから、ほったらかしで経済成長の波に乗れる
という大きなメリットがある一方で、次のような注意点もあります。
- 短期的には価格が大きく上下することがある
- しっかり増やすには10年以上の長期投資が必要
この特徴を知らないまま投資を始めると、
「値下がりして怖い」「思ったより増えない」
と感じて、途中でやめてしまうことがあります。
大切なのは、最初から「長期で放置する覚悟」をもって始めることです。
② 別の投資へ誘導する広告に注意
現実には①のような注意喚起は少数であり、多いのは別の投資へ誘うための広告です。
不動産投資や株式投資、FXなどへの勧誘が典型例です。
こうした広告の目的は明確で、
- 仲介手数料を得たい
- 高額なセミナーに誘いたい
という発信者側の利益があるのです。
このような投資のなかには、実際に利益を出せるものもあるかもしれません。
しかし、労力やコストをかけても「ただインデックスファンドを持っているだけ」に勝てる可能性は低いと考えた方が無難です。
さらに厄介なのは、このような広告が、次に紹介する詐欺まがいの情報と境界があいまいなことです。
③ 完全な詐欺もあるので要注意
3つ目は、完全な詐欺広告です。
これは本当に危険で、
- 個人情報が抜き取られ、クレジットカードの不正利用などにつながる
- 実態のない投資に誘われてお金をだまし取られる
など、さまざまな詐欺に巻き込まれるおそれがあります。
たとえば、
「誰でも簡単に月10万円稼げる!」
といったものは、ほぼ詐欺だと思ってください。
「世の中にうまい話はない」
この意識を持つことが最大の防御です。
そして、自分ひとりで判断せず、迷ったら誰かに相談する勇気を持つことも大切です。
なぜインデックスファンドは広告が少ないの?
ところで、インデックスファンドの広告ってあまり見かけませんよね?
その理由は、広告にお金をかけていないからです。
広告費をかけない分、投資家のコスト(手数料)を安くしているのが、インデックスファンドの特徴です。
だから、目立つ広告が少ないのです。経費が少ないことは、投資者側にとってはメリットとなります。
大事なのは「発信者の意図を見抜くこと」。
SNSや広告の情報は、誰かのビジネスの一部かもしれません。
だからこそ、自分から信頼できる情報を取りに行くことが重要です。
書籍や公的なサイトを確認し、納得してから投資をする習慣をつけましょう。
今日のまとめ
- 「インデックスファンドはダメ」という情報には、
① 真っ当な注意喚起
② 他の投資への誘導広告
③ 詐欺広告
の3つがある - インデックスファンドは長期でコツコツ続ける計画性があれば、多くの人に向いた投資先
- SNSや広告に流されず、自分で納得できる情報源を持つことが安心のカギ
「その情報の裏にある、発信者の意図を想像してみる」
このような習慣を身につけることが、とても大切です。
情報が溢れる時代だからこそ、情報との正しい付き合い方を身につけていきましょう。
投稿者プロフィール

- 老後資金づくりを支援するFP
-
1974年兵庫県生まれ。大阪府在住。
20年余りの会社員生活を経て、46歳で独立。
かつてはお金の知識ゼロから独学で投資を実践し、具体的な資産計画を描くことで、組織に縛られない自由な働き方を手に入れました。
現在は、保険・金融商品の販売を一切行わない、完全中立のFPとして活動しています。特定の商品をすすめる立場に立たないからこそ、ご家庭の状況と目標だけを起点に、老後資金づくりの計画策定から実行まで一貫してサポートできると考えています。
老後のお金に不安を感じている方が、「自分らしく、安心して暮らせる未来」を描けるよう、資産バランスの整え方や具体的な行動の道筋を、わかりやすくお伝えすることを活動の軸としています。
学びのプラットフォーム「ストアカ」では、資産運用講座の受講者が延べ700名を超え、最高ランクの「プラチナバッジ」を取得。書籍の執筆やブログを通じた情報発信にも取り組んでいます。
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