前回までは「NISAの成長投資枠の使い方」についてお伝えしてきました。

記事①:NISA成長投資枠はこう使う!中立FPがすすめる3つの投資スタイル

記事②:40代以降におすすめの成長投資枠の使い方:分散投資で安心の資産形成を

今回は少し視点を変えて、私自身がNISAをどう使っているのかをお伝えしてみようと思います。

あくまで一例として、気楽に読んでいただけたらうれしいです。

基本スタイルは3つ

NISAを利用するとき、私が大事にしているのはこの3つです。

  • 世界の株式市場に分散投資するインデックスファンドを中心
  • 株式だけに偏らないよう、債券やゴールドなどのファンドも少しプラス
  • いったん買ったら、できるだけ長期で持ち続ける

私が普段お伝えしている内容と、自分自身がやっていることは同じです。

特別なことはなく、シンプルな方法を続けています。


インデックス投資=初心者向け?

ときどき「インデックス投資って初心者向けでしょ」と言われることがあります。でも、私は少し違うと思っています。

インデックス投資は“初心者向け”ではなく、“時間をかけたくない人向け”

最初に口座を開いて銘柄を選ぶまでには多少の準備が必要です。でも、その後はほとんど手間がかかりません。

逆に、インデックス以外の投資に挑戦する人は「投資に時間をかけられる人」。

毎日のように株価をチェックしたり、新しい投資先を探したり。そういう姿勢が必要だと思います。

ただし、時間をかければ必ずインデックスを上回れるわけではありません。

私はそこまで時間をかけたくないので、インデックス投資がちょうどいい、という感じです。


応用編:リバランスという工夫

基本は放ったらかしですが、ひとつだけ“応用”でやっていることがあります。

それが「リバランス」です。

リバランスというのは、時間がたつうちに崩れてしまった資産の割合を、元の比率に戻すこと。

これをやると、リスクが高くなりすぎるのを防げます。

とくに、これから銀行預金より投資の割合が増えていく人には大切な考え方だと思います。

難しいことではなく、年に1回~数回くらい見直す程度。慣れてしまえば、作業もそんなに大変じゃありません。

「え、放ったらかしじゃなかったの?」と思うかもしれませんが、日常はほぼ放置。ときどきメンテナンスするイメージです。

少し補足すると、今のNISAの仕組みだと、このリバランスが少しやりにくいところがあります。

一方で、iDeCoでは対応できたりするので、「ここは将来もう少し使いやすくなったらいいな」と思っているポイントです。

まとめ

私のNISA活用は、世界株式のインデックスファンドを軸に、債券やゴールド等を少し加えて分散し、長く持ち続けるというシンプルな形です。

それに加えて、ときどきリバランスをしたり、NISAの仕組みを理解しておくことで、投資に時間をかけなくても安心感を持って続けられると感じています。

特別なテクニックではなくても、ちょっとした積み重ねが自分らしい資産づくりにつながっている気がします。

投稿者プロフィール

前野なおひと
前野なおひと老後の安心を育てる🌱資産形成・お金のパートナー
「人に教える仕事がしたい」という想いから会社を辞めて独立し、以前から取り組んでいた投資の知識を活かして資産運用講座をスタート。ところが、受講者の多くが抱えている老後資金への不安を解消するには、資産運用の知識だけでは不十分であり、家計や保険、年金など幅広い「お金の知識」が必要なことに気づく。そこで、お金の専門家であるFP資格を取得し、一人ひとりの状況に応じたサポートを開始。FPとしての専門知識を深めることで「寄り添ってもらえる」「安心して相談できる」と評価されるようになり、成長を遂げる。現在は、主に老後資金への不安を抱える女性に対して、完全に独立したFPとして中立な立場でのFPコンサルタントを通して、適切な家計管理や資産形成をサポート、自由で豊かな老後を実現していただくための基盤づくりに貢献している。また、学びのマーケット「ストアカ」の講師として650名以上に対し資産運用などを教える講座を開催し、最高ランクのバッジである「プラチナ」を取得。現在も引き続き講師活動を展開している。

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