先日、私のInstagramでちょっとした事件がありました。

私の投稿やプロフィールがほぼそっくりそのままコピーされた偽アカウントが作られていたのです。

フォロワーさんからの連絡で気づき、すぐにInstagramへ通報し、注意喚起の投稿もしました。でも、なかには偽アカウントと気づかずにフォローし、DMでLINEグループへの勧誘や投資の誘いを受けてしまった方もいました。

こうした「なりすまし」や「詐欺」は、ニュースのなかだけではなく、いまや身近なSNSでも日常的に起きていることです。

この記事では、デジタル詐欺の代表的な手口と、それに騙されないための考え方や行動のコツをご紹介します。


知っておきたい!デジタル詐欺の代表的な手口

デジタル詐欺にはさまざまな形があります。ここでは代表的な4つを簡単に説明します。

  • SNSなりすまし
    今回のように、他人のアカウントをコピーし、フォロワーに近づく手口です。DMやLINEに誘導して、投資商材などを売りつけます。
  • フィッシング詐欺
    Amazonや銀行、宅配業者などの名をかたり、偽サイトに誘導してパスワードやクレジットカード情報を盗み取ります。
  • 副業・投資詐欺
    「絶対に儲かる」「簡単に稼げる」といった甘い言葉で、高額な商材を売りつけたり、投資資金をだまし取ったりする手口です。
  • ロマンス詐欺
    SNSやマッチングアプリで関係を深め、最終的に金銭を要求してくる詐欺です。

詐欺に遭う人、遭わない人の違い

詐欺メッセージに「すぐ怪しいと気づく人」と「つい反応してしまう人」の差は、主に 「デジタルリテラシー」「心理的な要因」 の2つに分けられます。

1. デジタルリテラシーの違い

デジタルリテラシーとは、インターネットやデジタル技術を安全に、そして上手に使いこなす力のことです。

すぐに気づく人は、日ごろからSNSのリスクを意識していて、不審なアカウントやメッセージの特徴を知っています。

本物と偽物の違い(フォロワー数や投稿内容、ユーザーネームの微妙な違いなど)を見抜き、外部サイトへの誘導や個人情報の入力要求にはまず警戒します。

一方で、反応してしまう人は、SNSの危険性について知る機会が少なく、「まさか自分がだまされるなんて」と考えがちです。

親しい相手からのメッセージだと信じてしまい、善意で対応してしまうことがあります。

2. 心理的な要因の違い

これは、メッセージを受け取ったときの心の動きによるものです。

すぐに気づく人は、「なぜ今、この人からDMが来たのだろう?」と一歩引いて考えます。

そして、少しでも怪しいと感じれば、行動する前に情報を確かめます。

反応してしまう人は、「自分だけに特別に送られた」と思い込んだり、親しみからくる嬉しさで深く考えずに返信してしまうことがあります。

今日からできる!被害を防ぐ3つの行動

1. 急なDMはまず疑うこと

不審なDMは開かず、すぐに判断しないで様子を見ましょう。親しい人からでも口調や内容がいつもと違えば要注意です。

直接DMで返信せず、次のような別ルートで確認すると安心です。

・これまで使っていた連絡先(LINE・メールなど)で本人に連絡する

・公式サイトの問い合わせフォームやプロフィール記載の正規連絡先から照合する

・元の投稿に「DMは本物ですか?」とコメントで公開確認する

2. 個人情報は絶対に伝えないこと

パスワード、認証コード、カード番号、口座情報は一切伝えないでください。

さらに、「お金を振り込んで」「商材を買って」といった依頼には絶対に応じないこと。

どんなに「今だけ」「限定」「特別」と急がされてもスルーしましょう。

3. すぐに反応しないこと

本物かどうか、一歩引いて考えるクセをつけることが大切です。

怪しければ、ブロック・通報・無視を徹底しましょう。URLは開かず、返信もしないのが最大の防御です。

必要に応じて画面をスクリーンショットで記録し、落ち着いて対応しましょう。

まとめ

デジタル詐欺の被害に遭わないためには、特別な知識よりも「日頃の習慣」が大切です。

少しでも怪しいと感じたら、立ち止まり、確認する。このシンプルな行動が、自分や大切な人を守ります。

これからの社会はデジタル化がますます進みます。避けるのではなく、正しい知識と習慣を身につけて、安心して便利さを享受できるようにしていきたいですね。

投稿者プロフィール

前野なおひと
前野なおひと老後の安心を育てる🌱資産形成・お金のパートナー
「人に教える仕事がしたい」という想いから会社を辞めて独立し、以前から取り組んでいた投資の知識を活かして資産運用講座をスタート。ところが、受講者の多くが抱えている老後資金への不安を解消するには、資産運用の知識だけでは不十分であり、家計や保険、年金など幅広い「お金の知識」が必要なことに気づく。そこで、お金の専門家であるFP資格を取得し、一人ひとりの状況に応じたサポートを開始。FPとしての専門知識を深めることで「寄り添ってもらえる」「安心して相談できる」と評価されるようになり、成長を遂げる。現在は、主に老後資金への不安を抱える女性に対して、完全に独立したFPとして中立な立場でのFPコンサルタントを通して、適切な家計管理や資産形成をサポート、自由で豊かな老後を実現していただくための基盤づくりに貢献している。また、学びのマーケット「ストアカ」の講師として650名以上に対し資産運用などを教える講座を開催し、最高ランクのバッジである「プラチナ」を取得。現在も引き続き講師活動を展開している。

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