前回の記事では「預金と投資のバランス」について考え方をご紹介しました。
今回はその続きとして、私自身の資産配分を一例としてお話ししたいと思います。
預金3割、投資7割という選択
私の場合、まずは「今後数年間で必要になるお金」を見積もって、それは銀行預金として手元に置いています。
生活の安心のためのクッションですね。
そして、それ以外は基本的に投資資産へまわしています。
結果として、預金が3割・投資が7割というバランスに落ち着きました。
「投資が7割って、そんなに多くして大丈夫?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
正直に言えば「絶対に大丈夫」とは言えません。でも、私自身はかなり高い確率で大丈夫だろうと考えています。
「大丈夫」と思える理由
その根拠は、投資資産が一時的に値下がりしたとしても、どれくらいの期間で回復してきたかという過去のデータを学んできたからです。
仮に過去最大級の暴落が起きたとしても、「その間は銀行預金だけで生活できる」という目処を持っているので、心配しすぎずにいられます。
もちろん、その代わりに投資資産が7割だと毎年の資産額の変動は大きくなります。
ある年はぐんと増えて嬉しい気持ちになることもあれば、逆に減って「うーん」と思う年もあります。
でも、増えたり減ったりを繰り返しながら、長い目で見ると着実に増えている。
その経験が安心感につながっています。
安心の支えになっている2つのポイント
なぜ7割もの投資資産を持ちながら安心していられるのかというと、私の中では大きく2つの理由があります。
- 投資先を広く分散していること
インデックスファンドや複数の株式に広く分散しているので、世界経済が成長すれば資産は増えていくと見込める。 - 法的な保護があること
インデックスファンドは「分別管理」によって守られているため、万が一、金融機関が破綻しても資産が消えることはない仕組みになっている。
この2つを理解していると、気持ちの上でずいぶんと楽になれます。
銀行預金も投資も「一長一短」
もちろん、世の中に「絶対の安全」はありません。
銀行預金は確実性が高いですが、今のように物価が上がり続けている状況では、お金の価値が目減りしていくという現実もあります。
ここ数年、スーパーでのお買い物や、サービス料金でも「また値上がりしたな」と感じることが多いですよね。
それでも私は、投資資産が育ってくれているおかげで「物価高に負けていない」という実感を持てています。
もし投資をしていなかったら、日々の物価上昇にもっと不安やストレスを感じていたかもしれません。
さいごに
投資資産と銀行預金のバランスに「正解」はありません。
大切なのは、自分の生活に合った比率を見つけることだと思っています。
私の場合は「投資7割・預金3割」が、今のところちょうどよい配分です。
きっと誰にとっても、その人なりの安心できる割合があるはずです。
「うちはどうだろう?」と考えるきっかけになればうれしいです。
投稿者プロフィール

- 老後の安心を育てる🌱資産形成・お金のパートナー
- 「人に教える仕事がしたい」という想いから会社を辞めて独立し、以前から取り組んでいた投資の知識を活かして資産運用講座をスタート。ところが、受講者の多くが抱えている老後資金への不安を解消するには、資産運用の知識だけでは不十分であり、家計や保険、年金など幅広い「お金の知識」が必要なことに気づく。そこで、お金の専門家であるFP資格を取得し、一人ひとりの状況に応じたサポートを開始。FPとしての専門知識を深めることで「寄り添ってもらえる」「安心して相談できる」と評価されるようになり、成長を遂げる。現在は、主に老後資金への不安を抱える女性に対して、完全に独立したFPとして中立な立場でのFPコンサルタントを通して、適切な家計管理や資産形成をサポート、自由で豊かな老後を実現していただくための基盤づくりに貢献している。また、学びのマーケット「ストアカ」の講師として650名以上に対し資産運用などを教える講座を開催し、最高ランクのバッジである「プラチナ」を取得。現在も引き続き講師活動を展開している。
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